• No : 12576
  • 公開日時 : 2022/10/12 21:25
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【NXP:i.MX】 i.MX6DLのVDD_HIGH_INの動作電圧範囲について

i.MX6DL SABRE評価用ボード(MCIMX6DL-SDB)では、VDD_HIGH_INに2.8Vが印加されています。
しかしデータシートでは、VDD_HIGH_INの動作電圧範囲は2.8~3.3Vです。
2.8Vはギリギリすぎるのではと思いますが、データシートと評価用ボードどちらが正しいでしょうか。
 
また、データシートが正しい場合、PMICのバラつきによっては、2.8Vを下回る場合もあると思いますが問題ないですか。
 
<MCIMX6DL-SDB回路図>
<データシート>
- Table8. Operating Ranges (P.25)
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回答

データシートの記述が正しいです。
Boot後に、PMICのVGENxCTL registerにて出力電圧を変更することが可能です。
 
ただし、Boot時には、PMICの出力電圧はデフォルトの2.8Vですので、動作電圧範囲から外れる可能性もあります。
この場合、PMICでは、One Time Programmability (OTP)というFuseがあり、これを設定して頂くことで、Boot時に設定した任意の値で電圧出力できるようになりますので、必要に応じてOTP設定を利用してください。
 
※OTPはFuseを切って設定する為、一度きりの設定となりますので注意してください。
<ご参照箇所>
MMPF0100 (Rev20)
 - 6.1.2 One time programmability (OTP) (P.21)
 
また、OTPのプログラム方法については、アプリケーションノートがありますので参照してください。