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  • 公開日時 : 2018/08/10 10:05
  • 更新日時 : 2018/10/01 19:07
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【TI:オーディオ】 TPA3255 内部ゲイン及び回路構成について

TPA3255をPBTLモードでPVDD=48Vの片電源、8ohmで150W(THD=1%)、入力はLRでMono / Mix outで検討した場合、
内部ゲイン及び回路構成について教えて下さい。
 
①このデバイスの内部ゲインはどのようになっていますか。
 データシートのBlock Diagramには該当箇所が見当たりませんでした。
 また、デジタルアンプは反転出力と非反転出力どちらですか。
 反転入力であればLch / RchのサミングをINPUT 端子で行うことは可能ですか。

②データシートによれば、INPUT BにはINPUT Aと反転した信号を加える必要がありますか。
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回答

出力特性から150W/8Ω(THD=1%)を得る為にはBTL接続でVdd=52Vが必要です。(データシート11ページの図8より) 
PBTL接続とした場合でも出力段FETのON抵抗半減による電圧振幅の増加はごくわずかです。
但しTHD=10%の規定であればVdd=48Vで160W/8Ωの出力が得られます。(データシート11ページ目の図7より) 
 
①データシート7ページ目より、Vout/Vinの反転電圧ゲインはG=21.5dBとなります。
 D-ampの出力段はHブリッジ構成のBTL出力となっており、入力端子は+側と-側それぞれの端子が出ていますので、
 差動信号を入力して下さい。
 
②入力端子はオペアンプの反転入力端子とは異なります。LR合成は前段フロントエンドで処理し、
 更にもう一段反転増幅段を設け差動信号を生成した上で、TPA3255に入力して下さい。
 TPA3255評価ボードのフロントエンド回路 (17ページ目)を参照して下さい。
 
 また、I2S信号からの変換DACにはPCM5242を使用すると差動信号出力が得られます。