MSP430マイコンシリーズについて説明を致します。
MSP430シリーズは、TIのオリジナルマイコンシリーズです。
開発は30年ほど前になりますが、
まず低消費電力で10年間電池交換が不要なマイコンとして開発が始まりました。
当初はヨーロッパ市場向けのガスメータ、水道メータなどの計測用でした。
MSPの名は、Multiple Signal Processorからとったといわれており、
アナログ処理、デジタル処理と通信処理を内蔵しています。
低消費電力を標榜して開発がなされたため、
CPUからバスの構造までいかに低消費電力を実現するかの設計がなされました。
そのため、外部にメモリ/データバスが出ていません。
当時は珍しかった、立ち上がり/下がりが高速な高速クロック(DCO)と、
1μAで動作する低速クロックのデュアルクロックのシステムが採用されました。
電池での動作に適応するため、3.6V~1.8Vの電源が採用されました。
様々なビット数の検証の結果、最適な16ビットのCPUが採用されました。
スリープモード(Low Power Mode)も、高速クロックが動作しているLPM0、
低速クロックのみが動作しているLPM3、
すべてのクロックが停止して外部からのパルスを待つLPM4と、
消費電力が選択できるように多彩です。
これらのアーキテクチャは、現在もすべてのMSP430で踏襲されています。
プログラミングはJTAG経由で不揮発メモリに書き込むことで行えます。
従来の4線式のJTAGと、リセットピン等を使い簡単に通信が出来る
Spy-Bi Wire(SBW)を両方持つものが多くリリースされています。
2019年現在は、過去のモジュールのノウハウを生かしながら、
ARM Coretex M4を採用して更に高速な処理が出来る、MSP432Pもリリースされています。