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  • No : 4334
  • 公開日時 : 2020/05/25 16:33
  • 更新日時 : 2020/06/26 14:58
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【TI:マイコン】 TMS320F2833x, TMS320F2823x GPIOにおける入力信号の入力条件について

TMS320F2833xおよびTMS320F2823xのGPIOにおける入力信号の入力条件について教えてください。
 
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回答

GPIOにおける入力信号の入力条件は2通りの方法を指定できます。
GPxQSELn[GPIOn]レジスタにてピン毎に設定します。
 
1)システムクロック(SYSCLKOUT)周期でサンプリングを行いデータを取り込みます。
 (GPxQSELn[GPIOn] = 0)*value after reset
 
  但し、入力信号の変化を確実に検出するために、2サイクル以上の期間、入力信号が安定している必要があります。
 
  例えば、システムクロック(SYSCLKOUT)が150MHzの場合、サンプリング周期は約6.67nsですが、
  入力信号の変化を確実に検出するためには、13.34ns以上の期間、入力信号が安定している必要があります。
 
2)指定したサイクル数でサンプリングを行い、指定したサンプル回数分(連続する3または6サンプル)の値が
  同じ場合にデータを取り込みます。(GPxQSELn[GPIOn] = 1 or 2)
 
  サンプリング周期をGPxCTRL[QUALPRDn]レジスタにて8つのピン毎のグループ毎に設定します。
  システムクロック(SYSCLKOUT)周期(GPxCTRL[QUALPRDn] = 0)もしくは
  システムクロック(SYSCLKOUT)2周期分の倍数(GPxCTRL[QUALPRDn] ≠ 0)で指定します。
 
1.4.4.3 Qualification Using a Sampling Window
 
  但し、入力信号の変化を確実に検出するために、指定したサンプル回数分(3または6サンプル)のサイクル数に加え、
  サンプリング周期で1サイクル、更にシステムクロック(SYSCLKOUT)周期で1サイクル以上の期間、
  入力信号が安定している必要があります。
 
  例えば、システムクロック(SYSCLKOUT)が150MHzで、下記のデータシートの例の様に、
  サンプリング周期をシステムクロック(SYSCLKOUT)2周期分に設定(GPxCTRL[QUALPRDn] = 1)し、
  サンプル回数を6サンプルに設定(GPxQSELn[GPIOn] = 2)した場合、サンプリング周期は約13.34nsで、
  6サンプル分のサンプリング時間(Sampling Window)は約66.7nsですが、入力信号の変化を確実に検出するためには、
  86.71ns以上の期間、入力信号が安定している必要があります。
 
 
なお、この入力条件はGPIOだけでなく、ペリフェラルとして使う場合も適用されますので注意が必要です。
 
例えば、GPIO28をSCIRXDとしてSCI通信を行う場合、
Qualification機能を無効(GPAQSEL2[GPIO28] = 3)にする必要があります。
そうでない場合、SCIRXD入力が遅延して信号のタイミングが変わり、通信エラーとなる恐れがあります。

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