本FAQは、下のブロック図で水色に網掛けしたMSP430 F2xx/G2xx ADC10モジュールの
基準電圧と基準電圧発生 回路について説明します。
出展:MSP430x2xx Family User’s Guide (SLAU144J)
【ADC10の基準電圧(VR+, VR-)】
ADC10の基準電圧(VR+, VR-)は、
ADC10CTL0[SREF0, SREF1]ビットおよびADC10CTL0[SREF2]にて設定します。
ADC10の基準電圧に外部基準電圧(VeREF+, VeREF-)を使用するときは、
A4/A3ピンから供給されます。
【参考】
VR+の基準電圧に、Avccを選択するときは、 ADC10CTL0[REFON] = 0として、
基準電圧発生回路を停止し、消費電力を低減することを推奨します。
【基準電圧発生回路】
基準電圧発生回路の状態は、
ADC10CTL0[REFON]ビットとADC10CTL0[REF2_5]ビットで設定します。
*内部温度センサを使用するとき、基準電圧発生回路はオン状態になります。
ADC10CTL0[REFON]ビットがセットされオンとなるセトリングタイムは、
30μs以下となります。
ADC10CTL0[REFOUT]ビットをセットすると、
VREF+ピンから基準電圧発生回路が生成する電圧を出力することができます。
ADC10CTL0[ADC10SR]ビットをセットすると、
最大変換速度は50Ksps未満に制限されますが、
バッファの消費電力は50%低減することが期待できます。
【基準電圧発生回路の低消費電力機能】
ADC10CTL0[REBURST]ビットで、バッファ出力を制御できます。
ADC10CTL0[ADC10SR]ビットは、
基準電圧供給バッファがサポートするサンプリング・レートと関係します。
50Ksps未満のサンプリング・レートでシステムの仕様を満足するようであれば、
同ビットをセットすると、
バッファの消費電流は約50%の低減が期待できます。
出展:MSP430F22x2データシート(SLAS504G)