• No : 3914
  • 公開日時 : 2019/08/06 17:33
  • 更新日時 : 2020/02/04 16:15
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【TI:ロジック】 SN74LV123Aの保護ダイオードについて

SN74LV123Aにて外付けタイミング・コンデンサの容量が大きいとき、保護ダイオードが必要とのことですが、
保護ダイオードが必要か否かの判断方法と具体的な保護方法について教えてください。
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回答

【判断基準】
以下の式が成り立つとき、外付けダイオードによる保護が必要となります。
t < (Vcc x Ct) / 20mA
 t:電源電圧の立下り時間[ns]
 Vcc:電源電圧[V]
 Ct:タイミング・コンデンサ容量[pF]
 
電源OFFによってタイミング・コンデンサ内の電荷は、デバイス内部のVcc側保護ダイオードを通して放電されます。
このダイオードは20mAが定格ですので、電源電圧の立下り時間が短い(速い)と20mA以上流れる恐れがあります。
したがって、上記の式が成り立つときは放電用の外付けダイオードを装着していただくことをお勧めします。
 
【保護ダイオードの実装方法】
放電用の外付けダイオードは、タイミング抵抗Rextと並列にアノードをRext/Cext端子に接続し、
カソードをVcc端子(Vccライン)に接続してください。
 
 
 
【外付け保護ダイオード実装時の注意点】
外付け保護ダイオードの逆方向リーク電流が、タイミング・コンデンサ(CT)への充電時間を若干早める可能性があります。
ダイオードによる保護を必要とするタイミング・コンデンサ(CT)が実装されているので、
時定数は大きく保護ダイオードの逆方向リーク電流が影響することは、ほぼ無いものと考えますが、
お客様のシステムにおいて問題ないレベルか、十分検討してください。
 
【外付け保護ダイオード選定時の注意点】
・逆耐圧がSN74LV123Aの電源電圧以上であること。
・順方向電流が先の計算式から逆算した電流値以上であること。
・逆方向リーク電流が極力低いものであること。
 
さらに、外付け保護ダイオードのターンオンをSN74LV123AのVcc側保護ダイオードより速く確実に行うため、
順方向降下電圧(VF)が小さく、ターンオン時間の短いショットキーバリヤ型のダイオードであればより良いものと考えます。