• No : 4934
  • 公開日時 : 2020/03/11 15:04
  • 更新日時 : 2020/05/21 16:40
  • 印刷

【TI:マイコン】 MSP432 LPM3あるいはLPM4への状態遷移について

MSP432 LPM3あるいはLPM4への状態遷移について教えてください。
カテゴリー : 

回答

LPM3あるいはLPM4へはAM_LDO_VCORExあるいはAM_LF_VCORExから状態遷移できます。
   
   出典:MSP432P4xx Technical Reference Manual REVISED June 2019版(Texas Instruments社)
 
1. SCB SCR[SLEEPDEEP] = 1
   SCB (System Control Block) のSCR (System Control Register) レジスタのSLEEPDEEPフィールドをセットします。
   SCBの各レジスタのアドレスは、ベース・アドレス0xE000_E000hからのオフセット値で設定されます。
 
【SCBの構成】
   
 
【SCRレジスタの構成】
   
 
【SCRレジスタのビット割り付け】
   
   出典:MSP432P4xx Technical Reference Manual REVISED June 2019版(Texas Instruments社)
 
2. LPMRの設定
   PCMCTL0[LPMR] = 0h に設定します。
   LPM3、LPM4ともに設定値は同じです。
 
【PCMの構成】
   
   出典:MSP432P401R データシート REVISED June 2019版(Texas Instruments社)
 
【PCMCTL0レジスタ構成】
   
 
【PCMCTL0レジスタのLPMRビット割り付け】
   
   出典:MSP432P4xx Technical Reference Manual REVISED June 2019版(Texas Instruments社)
 
3. RTCとWDTの設定
   RTC (Real Time Clock)、WDT (Watchdog Timer)の両方あるいはいずれかがイネーブルのときは、
   LPM3に状態遷移します。
   LPM3でWDTを使用するときは、インターバル・タイマ・モードに設定する必要があります。
 
4. Wakeupのための割り込み要因を設定
   Wakeupに使用する割り込みを有効にします。
 
   MSP432P401R/MSP432P401Mとその他のMSP432P4xxで、Wakeupに使用できる割り込み要因は異なります。
   Wakeupに使用可能な割り込み要因は以下となります。
   
   *1 外部クロックで動作
 
5. LPM3あるいはLPM4へ状態遷移
   WFIあるいはWFEインストラクションを実行するか、
   SCR[SLEEPONEXIT] =1の状態で保留中の最後の割り込みを実行後、LPM3あるいはLPM4に状態遷移します。