eMMCのユーザーデータエリアを全てpSLCモードに設定した場合でもブート可能です。
またpSLCモードに設定し、MMC1で使用するeMMCの容量は4GBでも問題ありません。
デバイスのサイズはpSLCモードとは関係なく、基本的にCMD1の応答に依存しています。
カードのユーザーデータ領域が4GB以上の場合、ROMブートコードは
CMD1の応答 (
TRM spruh73: 18.4.3.2 Card Detection, Identification, and Selection参照) が
OCR(operating conditions register)の値:0x40ff8080であることを期待し、
この場合カードは正常に動作します。
カードのユーザーデータサイズが4Gバイト以上で、CMD1に対する応答が
OCR(operating conditions register)の値:0x00FF8080の場合、
カードはROMブートコードでは機能しません。
CMD1によりeMMCのOCR(operating conditions register)の値を応答します。
OCRの値はメモリの容量が2GBより大きい場合は0x40FF8080、
2GB以下の場合は0x00FF8080で固定値なので、今回お客様の使用する
4GBの初期状態での値は0x40FF8080で、CMD1の実行が完了しReady状態になると
SD_RSP10[31]が"1"になり、OCRの値は0xC0FF8080となります。