ガルバニック絶縁とは、電気システムの機能部を絶縁して1次側と2次側に直流や制御されていない過渡電流が流れないようにするための手法です。
但し、信号やエネルギーは伝送します。
絶縁手法には、大きく3つの絶縁技術が用いられます。
1.光絶縁
ダイオードから創出される光でデータを伝送する、発光ダイオード(LED)を基にした絶縁技術です。
注意点として、LEDをオンするのに時間を要する為、高速伝送には向いておらず他の絶縁方式に比べて
消費電力が大きく、部品寿命が近づくにつれてパフォーマンスが低下します。
2.磁気絶縁
トランスが用いられた絶縁技術で誘導性絶縁とも呼ばれます。高速伝送に適しており、100Mbps+が対応可能です。
注意点として、消費電力がデータ速度と共に増加します。また、電磁干渉の影響も受けやすいです。
3.容量性絶縁
コンデンサが用いられた絶縁技術で、絶縁バリアを介して受信するAC信号をデジタル回路でエンコード及びデコードします。
コンデンサはDC信号を通すことが出来ない点から本質的に絶縁に適しています。
容量性絶縁は高速伝送に適しており、100Mbps+が対応可能です。更に伝送速度を高速に維持して消費電力を抑えることが
出来るうえ、磁気ノイズの影響を受けにくいです。