1.3 PCB Stack-Up
DDRインターフェイスをルーティングするための最小スタックアップは、
6層スタックアップです。
ただし、これは、大きな立ち入り禁止エリアのある配線室のあるボードでのみ
実行できます。以下の場合は、追加のレイヤーが必要です。
•DDRインターフェイスのPCBレイアウト領域が制限されているため、
クロストークを最小限に抑えるために信号を拡散するために使用できる領域が
制限されます。
•他の回路は同じエリアに存在する必要がありますが、DDRルーティングから
分離されたレイヤー上にあります。
•電源のルーティングを強化したり、EMIシールドを改善したりするには、
追加のプレーン層が必要です。
比較的高密度のボードデザインでは、すべてのルールが満たされるように
DDRルーティングを適切に実装できるようにするためには
10以上のレイヤーが必要です。
最高周波数成分(データやクロックなど)のDDR信号は、
ソリッドVSS基準面に隣接してルーティングする必要があります。
低周波数成分(アドレスなど)の信号は、ソリッドVSSまたは
ソリッドVDDS_DDR基準面のいずれかに隣接してルーティングできます。
VDDS_DDR基準面を使用する場合は、バイパスコンデンサを
すべてのルートの両端近くに実装して、これらのルートに低インダクタンスの
ACパスをグランドに提供する必要があります。
同様に、DDRルーティングエリアに複数のVSS基準面が存在する場合、
ビアが別のVSS基準面に信号を転送する場合は常に、
近くにスティッチングビアを実装する必要があります。
これは、低インダクタンスのリターン電流パスを維持するために必要です。
すべてのDDR信号をストリップラインでルーティングすることを
強くお勧めします。
一部のPCBスタックアップは、隣接する2つの層に信号ルーティングを
実装します。
これは、これらの層の配線が垂直であり、ブロードサイド結合が
許可されていない場合にのみ許容されます。
隣接するレイヤーの別のトレースと並列にルーティングされたトレースでは、
重大なクロストークが発生します。
また、隣接する2つのレイヤでのDDR信号ルーティングは、
オフセットストリップラインルーティングを実装する場合にのみ許可されます。
この場合、隣接するルーティングレイヤ間の距離は、トレースから隣接する
基準面までの距離の3倍を超えます。