バス・ホールドはデータ入力部に付加された回路で、2つのインバータによりフィードバックされる構成になっています。
入力端子にLowの信号が入力されると、バス・ホールド回路もLowを出力します。
また、Highの信号が入力されるとHighを出力します。
このようにバス・ホールド回路は入力される信号に追従する様に動作します。
入力の信号がHighもしくはLowからフローティング状態に変わった時、バス・ホールド回路が無い場合には、
入力フローティング状態となり、不定の状態になります。通常この状態を回避する為にプルアップまたは
プルダウン抵抗を外部に付加する必要があります。
しかし、バス・ホールド回路が内蔵されていると、バス・ホールド回路がフローティング状態になる直前の
論理を保持しているので入力がフローティング状態になることはありません。
よって、入力フローティング状態回避のための外付け抵抗が不要となります。
<利点>
●外付け抵抗が不要で、システムのパワー低減に貢献。
●バス・ホールド・セルがデータを保持しているので、システムの高速化が図れる。