差動伝送方式自体には多少のノイズ耐性があり、特にRS-485では幅広い同相電圧範囲をサポートしています。
しかし、それだけでは不十分なことが多いです。ノイズ対策には主に3つが挙げられます。
① ガルバニック絶縁
② 外付けダイオード
③ 過渡電圧保護ダイオードが組み込まれているICを選定
ここでは外付けダイオードでの対策について記載します。
下図は過渡電圧スパイクからRS-485トランシーバ製品を保護する方法の一例です。
Rtは通常の終端抵抗であり、線路の特性インピーダンスR0の値と等しくなっています。
※Rt=R0=120Ω、ダイオードは5V
選定した外付けダイオードにより、同相入力電圧は±5Vの範囲に制限されます。
RS-485規格で使用する場合の許容値は±7Vなので、グランド・ノイズの許容値が≒2Vまで減少します。