差動伝送方式自体には多少のノイズ耐性があり、特にRS-485では幅広い同相電圧範囲をサポートしています。
しかし、それだけでは不十分なことが多いです。ノイズ対策には主に3つが挙げられます。
① ガルバニック絶縁
② 外付けダイオード
③ 過渡電圧保護ダイオードが組み込まれているICを選定
まず、ガルバニック絶縁とは何か。
1次側と2次側の間に電流が流れる経路がないように電気的に絶縁されている状態を指します。
トランスやコンデンサ、オプトカプラなどを利用して必要な信号のみを通過させ、グランドループ電流を除去する方式です。
ここでは、ガルバニック絶縁での対策について記載します。
データ・ロガーとホスト・コンピュータがRS-485経由で接続されているシステムを想定したものになります。
下図はデジタル・アイソレータと絶縁トランスを使用した3.3Vあるいは5Vのガルバニック絶縁の例となります。
伝送は、ツイストペア・ケーブルとアース線を纏めてシールディングした2線式バスを介しています。
3.3Vや5VのRS-485の他に、3.3VのTIA/EIA-644(LVDS)や3.3VのTIA/EIA-899(M-LVDS)トランシーバも使用出来ます。
詳細はアプリケーション・ノートを参照してください。
[参考情報]
絶縁電源箇所に使用するトランスは、データシートに推奨製品が記載されています。