静的電圧オフセット (SVO) は一部のバッファやリピーターが持っているスペックとなります。
マスター側とスレーブ側のどちらがLowに引き下げられるかを決定することが出来ます。
例えば下図のようなバッファの場合、静的電圧オフセット (SVO) は0.5Vとなります。
マスター側がLowに引き下げられる場合、マスターのプルダウンFET(1)がオンになり、バッファのA側にLowを生成します。
次にバッファのB側のFET(2)をオンにして静的電圧オフセット(SVO)の0.5Vにします。
ここで静的電圧オフセット(SVO)はスレーブのVILより低いためスレーブ側ではLowと認識されます。
スレーブ側がLowに引き下げられる場合、スレーブのプルダウンFET(1)がオンになり、バッファのB側でLowを生成します。
バッファを介してA側のFET(2)がオンとなりA側にLowが生成されます。
ゲート制御側からはB側を監視しています。0.5Vの電圧が検出された場合はA側からLowが生成されたことがわかります。
バッファが0.5V未満の電圧を検出した場合はバッファ自体以外のB側のデバイスのプルダウンFAEがオンしたことを認識します。
■静的電圧オフセット(SVO)を保有するTI製品
TCA9517A、TCA9617A、TCA9617B、TCA9509、TCA9511A、PCA9515A、PCQ9515B、P82B96、P82B715、TCA4307