2.13 CK and ADDR_CTRL Topologies and Routing Guidance
CKおよびADDR_CTRLネットクラスも同様にルーティングされ、
プロセッサ内のDDR PHYから各SDRAMまでの長さが一致して、
これらの間のスキューが最小限に抑えられます。
CKネットクラスは、より高い遷移速度で動作するため、
より注意が必要です。
CKおよびADDR_CTRLネットクラスは、
「fly-by」実装でルーティングされます。
これは、CKおよびADDR_CTRLネットクラスがマルチドロップバスとして
プロセッサのDDRコントローラから各SDRAMに順次ルーティングされ、
各信号の最後に終端があることを意味します。
このルーティングを完了するために、各SDRAMの各ネットに
小さなスタブトレースが存在します。
これらのスタブは、反射を管理するために短く、
ほぼ同じ長さである必要があります。
ADDR_CTRLネットクラスは、各SDRAMでCKネットクラスと長さが
一致しているため、ADDR_CTRL信号は各SDRAMで
適切にサンプリングされます。
注釈
DDR4レイアウトには、Fly-byルーティングが必要です。
以前はDDR2レイアウトに使用されていたBalanced-Tルーティングは
サポートされていません。
Section 2.2では、単一のx16SDRAMから最大2つのx8SDRAMまで、
複数の可能なメモリトポロジや実装があることを説明しました。
実装されているSDRAMの数に関係なく、
ルーティング要件に従う必要があります。
TIは、すべてのSDRAMをボードの同じ側、できればプロセッサと同じ側に
実装することをお勧めします。
ボードの両側にSDRAMを実装することは可能ですが、
配線の複雑さと必要なPCB層の数が大幅に増加します。
Figure 2-5にCKネットクラスのトポロジを示し、
Figure 2-6に対応するADDR_CTRLネットクラスのトポロジを示します。
fly-byルートは、長さマッチング分析を簡素化するためにセグメントに
分割されています。 この方法では、長さの誤差が過度に蓄積しないように
注意する必要があります。
セグメントA1とA2は、引き込みセクションを構成します。
セグメントATは、ネットの終わりで終了するまでの経路です。
セグメントA3は、各SDRAMに分岐するスタブ間のルーティングされた
トラックです。 SDRAMの数が少ないトポロジの場合は、
存在しない各SDRAMのA3セグメントを削除します。
Table 2-6に、ルーティングセグメントの長さに関する一致要件の詳細を
示します。