• 文字サイズ変更
  • S
  • M
  • L
  • No : 13678
  • 公開日時 : 2023/02/14 14:28
  • 印刷

【NXP:Auto】 MPC5643Lのクロック設定方法について

MCUの内部クロックの設定、FMPLLの逓倍方法について教えてください。
カテゴリー : 

回答

MPC5600 ファミリのクロックは、
入力された周波数から逓倍回路FMPLLを介し分周させたクロックを内部各々のモジュールへと供給しています。
 
 
 
MPC5643Lでは、
入力可能な外部オシレータ(XOSC/4MHz-40MHz)
もしくは内部オシレータ16MHzのいずれかを用い最大周波数120MHzを生成することになります。
 
クロック生成式は以下の式で構成されています。
 
PHI = (CLKIN * LDF)/(IDF * ODF)   
*LDFは逓倍器を示しており、NDIVで設定します
 
PHIが生成されるクロックであり、
CLKINを入力周波数とし、LDF、IDF、ODFの3つの値を元に計算します。
 
例えば入力周波数 16 MHzとし、120MHzのクロックを生成する場合を例とすると、
LDF : 30、IDF : 1、ODF : 4とすれば、以下のように120MHzと算出できます。
PHI  = (16 MHz * 30) / (1 * 4) = 120 MHz
 
なおこのとき、
FMPLLで逓倍した周波数、fVCOを以下計算式で256-512MHzの範囲内であるかを確認する必要があります。
上記で使用したLDF、IDF値を用い以下のように計算し、範囲内かを確認ください。
 
fVCO = (CLKIN / IDF) *  LDF = (16 / 1) * 30 = 480 MHz
 
 
LDFとNDIVの関係は上記テーブルを、
IDF, ODF値は下記記載を参照ください。
Table 27-3. Input divide ratios
Table 27-4. Output Divide Ratios
 
マニュアル参照:MPC5643L RM rev10
P901
Chapter 27 Frequency-Modulated Phase-Locked Loop (FMPLL)
 

アンケート:ご意見をお聞かせください

ご意見・ご感想をお寄せください お問い合わせを入力されましてもご返信はいたしかねます