補正方法につきまして、常温でのイニシャル補正と温度補正の方法があります。
常温補正の方法につきましては、AN10652の4.4 Initial calibrationに記載がありますので詳細はこちらを参照してください。
簡単に説明しますと、以下の方法で補正が可能です。
・0DhexレジスタをCLKOUT、f=32.768kHz(80hex)に設定
・8桁以上表示の周波数カウンタにてFig3のCTをチューニングする
上記方法で、±1ppm程度のトリムによる初期補正が可能です。
+1 ppm = 32768.0327 Hz;
-1 ppm = 32767.9673 Hz
(1日には86400秒、1秒/日= 11.6ppm)
※但し、トリムコンデンサの調整部に触れると、多くの場合静電容量(周波数)がシフトしますので注意が必要です。
温度補正の方法につきましては、温度センサを使用し補正が必要となります。
詳細につきましてはAN10652の5. Procedure to correct time deviations due to varying temperatureに詳細の記載がありますのでこちらを参照してください。
通常動作時に定期的に温度をモニタし、修正する方法でキャリブレーション精度は向上しますが、実現には時間と手間がかかりますのでそこまで精度が必要とするかを検討ください。