電源、GNDラインのリップルにより、しきい値電圧が変動して出力電圧が変わることがあります。
また、入力電圧がゆっくり変化すると電源からグランドへ大量の貫通電流が発生します。
貫通電流によるサージ電圧(V = -L×(di / dt))が発生し、グランド基準を乱すグリッジが生成されます。
このグリッジにより入力信号のレベルが減少するように見え、出力値が変更される可能性があります。
そして、入力電圧の変化速度が遅くなるに従い出力の反転が繰り返され発振してしまうことがあります。
このような現象を避けるために、シュミットトリガ入力のデバイスを使用することは有効です。
出典:SCLA015B–February 2001–Revised September 2018(Texas Instruments社)