バス・ホールド回路は、理想的な入力電圧レベル(H:Vcc、L:GND)に近くなるほど、
バス・ホールド回路からのドライブ電流が小さくなります。
バスラインがLレベルで停止しているとき、
一般的な入力端子をプルアップ抵抗処理していると常に電流が流れ続けますが、
バス・ホールド回路は、ほとんど電流を消費しません。
出典:SCLA015B–February 2001–Revised September 2018(Texas Instruments社)
また、バス・ホールド回路の特性から、バスの信号がHからL、あるいはLからHに変化させようとする
ドライバーの電流に対抗する形でバス・ホールド回路が電流を流し変化する前の状態に戻そうとします。
つまり、バス・ホールド回路は入力の小さな変動を抑制させるように働きます。
これはバス・ホールド回路の副産物であり、スペック等で保証されていませんが、
ノイズ抑制の効果あるいはシュミット・トリガのような動作を期待できます。