AM572xは8個のMcASPモジュール(McASP1~McASP8)を搭載しており、
各モジュールは、2系統(TX/RX)のクロック(ACLKR/X)と同期信号(AFSR/X)、
および複数のデータチャネル(シリアライザ、AXR[n])を持ちます。
・McASP1、McASP2:各16チャネル
・McASP3~McASP8:各4チャネル
各データチャネルは、入出力兼用となり、入力もしくは出力のどちらか一方で使用します。
また、TDMモードにより時分割で多重転送が可能です。
利用可能なオーディオ入出力のチャネル数は、使用する条件により異なります。
全ての入出力チャネルで異なるビット/フレームレートを使用する場合、
チャネル毎に独立したモジュールを使用する必要があるため、最大8チャネルとなります。
複数の入出力チャネルで同じビット/フレームレートを使用する場合、
全てのデータチャネル(シリアライザ)を利用することで、最大56チャネルとなります。
全てのチャネルがI2Sフォーマットの場合、最大112チャネルとなります。
全てのチャネルが32スロットのTDMモードの場合、最大1,792チャネルとなります。
但し、利用可能なチャネル数は、ビット/フレームレートにより変わります。
また、AM572xのピンは複数の機能で共有(マルチプレクス)されているため、
他の機能の使用状況によっても変わります。
McASPの詳細は下記を確認してください。
7.17 Multichannel Audio Serial Port (McASP)
24.6 Multichannel Audio Serial Port