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  • 公開日時 : 2020/04/16 11:38
  • 更新日時 : 2020/07/30 14:55
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【TI:プロセッサ】 AM335xの浮動小数点演算について

AM335xの浮動小数点演算機能について教えてください。
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回答

AM335xは、浮動小数点ハードウェアアクセラレータとしてARMコア(Cortex-A8)に
NEONおよびVFPLiteを搭載しており、拡張命令による浮動小数点演算の実行が可能です。

NEONは、主にマルチメディア処理を対象としており、
浮動小数点形式の標準であるIEEE 754に完全には準拠していません。
単精度のみをサポートし、倍精度をサポートしていません。

VFPLiteは、VFPv3命令をサポートし、IEEE 754に準拠しています。
単精度と倍精度の両方をサポートしています。
但し、完全なVFPモジュールではないため、完全なVFPモジュールと比較し、
浮動小数点演算あたり約10倍のクロックサイクルを必要とし、
基本的な浮動小数点演算(add, mult, sub)に約10サイクルかかります(TI e2eサイト)。
 
単精度の処理のみ必要な場合、VFPLiteではなくNEONの利用を、倍精度の処理が必要な場合は
Cortex-A9搭載の"AM437x"の利用を検討してください。

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