3つの条件下でそれぞれ求められた式から各抵抗値を算出することが出来ます。
a) 伝送路が短絡状態になった場合
上図より、R2が回路から除去され、レシーバの両入力間の電圧が次式で表すことが出来ます。
RS-485の規格より、最大入力電圧閾値(VIT)を200mVより低い値と規定出来ます。
したがって、既知のスケートを仮定できるのはVID > VITあるいはVID > 200mVの場合です。
b) 伝送路がハイ・インピーダンス状態に入った場合
レシーバ側から見ると2つのR3が直列に接続され、R2と2つのR1が各R3の入力でプルアップと
プルダウンされている状態になります。この場合のレシーバ入力電圧は次式で表すことが出来ます。
RS-485の規格より、最大入力電圧閾値(VIT)を200mVより低い値と規定出来ます。
したがって、既知のスケートを仮定できるのはVID > VITあるいはVID > 200mVの場合です。
c) 伝送路の特性インピーダンスZ0と一致した場合
伝送路から見ると、有効な線路終端抵抗R2は2本のR1+R3と並列になっています。
以下FAQも併せて参照して下さい。